インプラントブログ

インプラント治療ができないケースはある?

インプラント治療というのは誰にでも利用できるものですが、一部の患者さんではインプラントを利用できないような場合があり、治療を受ける前にみなさんに気をつけてもらいたいポイントです。インプラントを利用できないなんて滅多に聞いたことがあるものではないかもしれませんが、インプラントの治療を受ける前にしっかりと知識をつけなければ適切な対処ができない事があります。インプラントの利用を考える時には実は全身の健康が非常に重要な鍵を握っています。インプラントを利用できる基準を理解しておきましょう。

 

インプラント治療は手術を伴う治療なので、全身の健康に問題がある場合には治療を避けなければいけないケースもあります。特に血液凝固に何らかの異常がある場合や、免疫力の低下、そして糖尿病や循環器疾患や重篤な感染症を抱えている場合には治療の前全身状態の改善を検討しなければいけないので、しっかりと医師と連携して治療に当たる事が求められます。

 

血友病やITPなどの血液の凝固能力に異常がある病気を抱えている場合にはインプラントを埋め込んだ後に出血が止まらなかったり、治療後に感染症にかかってしまう可能性があります。このため、インプラントの治療に先立ち、血液の凝固系に異常を起こしている原因をしっかりと解決する事が優先されてきます。臓器移植を受けた後に免疫抑制剤を服用していたり、膠原病などを患いステロイド剤を服用している場合には免疫力の低下が起こっている可能性があります。このような場合にはお口の内部の細菌が全身の血液に入る菌血症という状態を招く原因になりますし、さらに症状が悪化してしまうと敗血症という深刻な病態を招いてしまうことになるので、適切な対処が必要になります。

 

インプラントは外科手術の一種なので、健康状態をしっかりと整えて受ける事が重要です。持病をお持ちの場合には医師に連絡を取り、健康状態を整えてから治療に望むので、しっかりと健康状態を回復させるように努めましょう。